おじいちゃん 凄い!

ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男

2011年12月17日 17:45

 一人ひとり
 ヒマラヤトレッキング・登山への思いは違う。

 出来ることなら・・・
 思い描いている歩き方が出来たらいいのに!

 サパナでは参加者の思い描くトレッキングを
 インタビューをしながら作り、夢を達成していただいております。
 
 どのようにツアーが作られたのか・・・ご紹介します。

 
 『僕のおじいちゃん 凄い!』  T様 岡山県

  

 珍しいサボテンを沢山栽培し可憐な花を咲かせるのが得意で、」
 日頃は近郊の山で足腰を鍛えて体力維持に励むT様。

 世界最高峰のエベレストを間近で是非見てみたい・・・。

「体力はたぶん大丈夫だろう・・・」。でも富士山に登ったことが無いし・・・
 T様より一通のメールが小社に届きました。


 早速、メールに対して・・・

 高山病は誰もがかかってしまう生理的症状であり、
 症状が出る前からの順応対策がとても重要であることを説明。
 そして登山経験や普段の山登りで注意されること、
 興味ある事などを先ず教えていただきました。
 また、歩く時の癖によっても症状が大きく変わるので、
 質問フォームを使って更にこと細かく訊きました。


 インタビューして分かったこと

 ● T様は話上手でサボテンの花について特に詳しい!
 ● 国内外問わず高い山への憧れが強く、山のエピソードにも詳しい。
 ● 汗をかきやすい体質で、普段から水筒を余分に持って歩いている。等


さてどんな順応対策が一番効果的で行いやすいか・・・?
 いろいろな視点で考えてみました。


 話上手なので・・・
 トレッキング中の休憩には私の方からT様に話しかけ、
 お答えしていただく形で無理なく酸素を体内に取り込んでいく。

 発汗量を抑えるために、歩く位置は後方に、休憩回数を多めに。
 水分の予備をガイドが持ち、必要に応じて給水。
 宿泊地到着後にはサボテンの話で盛り上がり、
 参加者全員と楽しい時間を共有する!
 
 

 更なるご要望も取り入れてスタッフ共に
 T様にあわせた高山病対策を行いながらトレッキング。

 そして エベレストの見える丘:ゴーキョピーク(5400M)へ。
 念願の夢を達成されました。

 ご帰国後、T様よりお電話があり、
 世界一高いエベレストと一緒に写した写真を見て、
 お孫さんが『おじいちゃん凄い!』と。

 

 

 山歩きを通じて、日々の健康の維持、更なる感動との出会い、
 新たな人との出会いで充実した生活をされているとお聞きしております。

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